神戸の港町から姫路の白鷺城、中国山地を越えて日本海に面する但馬地方まで、兵庫県はひとつの県とは思えないほど多彩な風景を抱えています。花火大会とキャンプを掛け持ちする旅にぴったりの場所です。このガイドでは2026年の主な花火イベントを紹介し、キャンプ地の選び方、アクセス、日程の組み方を解説します。最新のイベント情報は祭り・イベント一覧で、立地はマップで確認できます。
2026年の開催ラインナップ

シーズンを彩る6つのイベント:
- **Port of Kobe Weekend Fireworks** — 神戸市中央区 — 2026年5月16日
- **Himesai Summer Fireworks 2026** — 姫路市 — 2026年7月18日
- **Kinosaki Onsen Summer Story: Dream Fireworks** — 豊岡市 — 2026年7月30日
- **Yumesaki Furusato Festival** — 姫路市 — 2026年8月22日
- **Asago Santo Summer Festival** — 朝来市 — 2026年8月22日
- **Mikazuki Higiri Jizoson Summer Grand Festival Fireworks Festival** — 佐用郡佐用町 — 2026年8月22日
後半の3件が同じ8月下旬の週末に集中している点に注意が必要です。複数回まわりたい人は魅力的な週末ですが、キャンプ場の確保は早めの計画が必須になります。
神戸:大阪湾に広がる大輪の花

5月16日のポート・オブ・神戸の花火は、西日本でも最も過ごしやすい季節の夜空を彩ります。市街地での観覧は混雑や交通規制が厳しいため、宿営地は街外れに置き、電車で会場へ出入りするのが定石です。六甲山系の緑の斜面や、明石海峡を挟んだ淡路島の海岸沿いには小規模なキャンプ地が点在しています。帰りの電車の混雑を見込んで、時間には十分な余裕を持ってください。
姫路と播磨平野

姫路では趣の異なる二つの夜が楽しめます。7月18日の「Himesai Summer Fireworks」は城下町観光と組み合わせたい本格的な花火の夜。8月22日の「Yumesaki Furusato Festival」は城近くの川沿いで開かれる温かい地域のお祭りです。どちらにも、姫路と海の間の平野部の川辺・海岸系のキャンプ場が便利ですが、書写山ろくに向かえば涼しい夜と引き換えに少し足を伸ばすことになります。川沿いのフリーサイトも存在しますが、早めの到着と痕跡を残さないマナーを徹底し、行事会場や閉鎖される河川敷には決して張らないでください。
但馬へ:温泉街と山あいの渓谷

山を越えると景色も雰囲気も一変します。豊岡市では7月30日、柳並木の続く城崎温泉街の近く、円山川沿いで「Kinosaki Onsen Summer Story: Dream Fireworks」が打ち上がります。川辺のキャンプと湯巡りの組み合わせが魅力です。内陸の朝来市では同じく8月22日に竹田城跡の下で「Asago Santo Summer Festival」が開かれ、同夜は佐用町でも静かな河谷に花火が灯ります。県内陸の田園地帯は渓流沿いの小さなサイトが多く、花火の後の星空まで楽しめるのが嬉しいところです。
アクセスと移動

- 新幹線:神戸・姫路とも山陽新幹線(大阪〜岡山間)沿線です。
- 在来線:姫路から播但線で朝来へ、そこから山陰本線で豊岡・城崎方面へ。
- 車:瀬戸内側は高速道路が便利ですが、但馬側は山道が続きます。祭りの夜は特に余裕を持った予定で。
- 終電:花火会場発の最終列車は思ったより早いもの。鉄道移動なら帰路の沿線近くのキャンプ場を選びましょう。
他地域との比較が知りたい方はガイド記事一覧も参考にしてください。
季節と現地のリアル

5月中旬は梅雨前で乾燥しており、この地域でテントを張る最高の時期です。7月は蒸し暑く、降水中に備えて水はけのよい日陰のサイトを選びましょう。8月下旬は台風シーズンの真っ只中で、中止・順延は現実的な可能性です。水辺や山沿いの夏休み週末は数週間前に埋まることも多いため、予約できる場所は早めに確保を。花火の終了後は音に敏感な住宅地が多いことを踏まえ、静かに過ごすのがマナーです。
出発前に公式情報を確認しよう

開催日程、打ち上げ時間、交通規制、キャンプ場の開設状況は毎年変わり、悪天候で中止になる場合もあります。出発前に自治体や主催者の公式サイトで最新の日付・アクセス・料金・安全に関する情報を必ず確認し、台風シーズン中は気象情報も随時チェックしてください。丁寧な確認こそが、最高の一夜への一番の近道です。