四国はゆっくり旅をする人に最適な島です。日本四大島で最も小さな四国(徳島・香川・愛媛・高知)には、荒々しい清流、太平洋に開けたサーフ海岸、穏やかな瀬戸内海、そして1時間走ってもコンビニに出会わない山道が詰まっています。88か所のお遍路(巡礼)の島なので、田舎道は徒歩や自転車の旅人に慣れており、小さな町も旅人を自然に受け入れてくれます。
本州よりキャンプ場は少なめですが、その分シーズン外は驚くほど空いています。無料の河原・浜辺サイトも多く、温泉の町が休憩地点になります。他地域のガイドと併せて読めば、四国に何日かけるべきかの目安になるでしょう。
川辺のキャンプ:吉野川と四万十川

- 吉野川(徳島)…島の東部を横断する大河。上流の渓谷には地元の人に人気の小さな河原サイトがあり、穏やかな区間ではカヤックやSUPが楽しめます。
- 四万十川(高知西部)…「日本最後の清流」と呼ばれる緩やかな川。沈下橋の下を流れ、初夏にはホタルも見られます。川辺でのキャンプは四国ならではの定番体験です。
山地では雨の後に水位が急上昇します。テントは必ず水際から離れた高い場所に張り、出発前に天気予報を確認してください。
海辺のキャンプ:太平洋と瀬戸内

- 太平洋側(高知南部・徳島南東部)…足摺岬や足摺宇和海国立公園周辺にはビーチや高台のキャンプ場があり、波は安定。ただし台風の影響をまともに受ける表です。
- 瀬戸内側(愛媛北部・香川)…風が穏やかで、島影と夕日が魅力。松山や高松からのアクセスも良く、初心者や家族連れに向いています。
山と遍路の風景

徳島の剣山では夏に登山口付近でのテント泊が可能で、近くの祖谷渓はかずら橋や茅葺き集落で有名です。愛媛では西日本最高峰の石鎚山へ続く道が深い森を抜けます。
お遍路の道はまさにこの景色の中を通ります。巡礼を歩かなくても、善通寺など有名寺院の宿坊に泊まれば、キャンプ合間に思い出深い一夜になります。寺の周囲での車中泊を実行する人もいますが、勝手に判断せず必ず現地で許可を確かめてください。
ベストシーズンと台風への注意

- 春(3〜5月) … 低地の桜は3月下旬から。過ごしやすい万能シーズンです。
- 夏(6〜8月) … 梅雨明け後は川と海の季節。徳島市の阿波おどり(8月12〜15日)は町全体が大混雑するため、キャンプ計画も宿も早めに。祭りの一覧で各地の催しを確認できます。
- 秋(9〜11月) … 天気が安定し海も暖かく、10月末から祖谷などの紅葉が見事。9月はまだ台風に注意が必要です。
- 冬 … 太平洋岸は車中泊でも過ごせる気候ですが、山間部は本格的な寒さと雪もあります。
台風シーズンはおおよそ7〜10月、特に8月末〜9月がピークで、四国は台風の通り道です。接近が予想されたらテントや川辺で粘らず、早めに頑丈な建物へ移動し、自治体の避難情報に従ってください。
キャンプ場の探し方と選び方

- マップでルート沿いの候補を絞りましょう。狙い目は四万十川流域、足摺岬周辺、祖谷渓、松山周辺の瀬戸内沿岸です。
- 無料の河原・浜サイトはトイレと水場程度のシンプルさが普通。必要な物はすべて持ち込みましょう。
- 夏の週末と祭りの期間は混みます。午後の早い時間の到着が鍵です。
- 祖谷・四万十源流域・室戸岬方面は店が激減します。入る前に買いだしを。
- 金刀比羅宮のある琴平や道後温泉などは、冷えた夜の後の回復拠点に最適です。
出発前の確認を

営業期間・料金・アクセス道路・河川の状況・気象警報などの情報は変わります。出発前に各県の観光公式サイト、国立公園の公式ページ、気象庁の警報、各キャンプ場の公式情報で最新状況を必ず確認してください。短い確認が長い回り道を防ぎ、四国の旅を島そのもののようにゆったり保ってくれます。